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2014年7月1日火曜日

2014年7月1日

今日は午前中から、ある障がい者訓練施設でのパソコン実務訓練の開校式に出席してきました。

この訓練事業へは毎回パソコン授業の講師として参加させて頂いていて、確か今回で7回目か8回目くらい。
ここ2~3年は、訓練事業そのものがなかったので、少しご無沙汰していた感じでしたが、今回も講師としてお招きいただいての参加でした。

この訓練に講師として参加して、毎回思うこと。

僕らは「教える側」の立場で参加してはいるが、実際にはこの訓練講習を通じて、実に様々なことを「学ばせていただく」立場にもある、ということ。

障がいと呼ばれる特性を持っている方が、日々どんなことを考え、どんな事に悩み、どんな風に生きる活力を保っているのか・・・その事を身に沁みて感じる場でもあります。
彼らは単に「障がい」という認定された部分だけが少し特徴的だというだけで、本来その他の人としての人格や尊厳は「障がいを持っていないとされる普通の健常者」と何ら変わる事はない。
けれども、その「障がい」という認定のために、日々の暮らしのひとつひとつのシーンで、普通に暮らす以上に思い悩み、考え、そして生きる活力を自ら獲得しています。

普通に何の障がいもないとされている健常者と言われる人なら、何も考えること無く通り過ぎ、何も感じること無く見過ごしやりすごす事を、彼らはひとつひとつ受け止めて、ひとつひとつ自分なりの答えを探しながら、傍目で見ていると非常に不器用な生き方をしています。

けれども、普通なら何も考えない部分、何も感じず見落としてしまう部分にひとつひとつ向き合いながら進めていく・・・そういう講師の仕事をしていると、いかに自分の見識が浅いものなのかが痛切に自覚できます。
その意味で、これから3ヶ月間の講師としてのお仕事は、前回同様、また実りの多いものになるのだろうと思うと、責任感とともに色んな期待も湧いてくる・・・そんな開校式でした。

2014年7月1日・・・僕の住む国が、人に優しくない国に大きく根底から変わってしまった、正にその日に、数年来携わっていなかった障がい者訓練事業のスタートに参加することになった、というのも、何か意味のあることなのかもしれないな・・・そう思いながらこの記事を書いてみました。

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