故・坂本龍一氏は、何かのインタビューで「この本を読まずして死ねるか」というような事を言っていました。かれは音楽家であると同時に知識人・読書家でもあったことがうかがえます。
ところで、僕はそのインタビューをテレビの番組で見ていて、ふとこんな事を思いました。
僕は、ピアノ弾き・鍵盤弾きとしては全く取るに足らない、いやただの「下手の横好き」にすらならないかもしれない、ただ自分が好きだというだけの「なんちゃって」&「単なる自称」のピアノマンだ。
けど、自分の人生、後半戦に入って随分経って、教授のこの言葉を知って・・・強烈に思った。
「自分の人生の終末が見えてきたときに、何を後悔するだろう?」
何よりもまっさきに、一番初めに心に思い浮かんだことがありました。
「弾けないまま、人生を終えてしまうのは絶対に後悔する。上手かどうか?じゃなくて、自分が納得できるかどうか?のレベルで良いから、弾いておきたい」
即座に思い浮かんだ、「絶対に弾いて、納得しておきたい曲」
1.Waltz for debby
2.東風
3.Imagine
4.Canary Row
5.Shreveport Stomps
思いついた順番だから、優先順位順じゃあないけど(^_^;)
その上、「上手く弾ける」とか「人からスゴいねと言われる」とかいう基準じゃなくて、自分が「弾いてて楽しいレベルまで弾きこなせる」という、なんとも自分基準なことだけれど・・・
この5曲をピアノで弾けずに人生を終えるのは、僕としては絶対に後悔が残る。
それで、今年から「とにかく、弾けるようになるための努力をしよう」ってんで、日曜日の午後に練習をしています・・・って言っても、今のところはせいぜい1時間くらいが限界だけど(^_^;)
ピアノの練習って、改めてやってみると、腕の腱は痛くなるわ、集中力は切れるわで、長い時間練習し続けるってのもそれなりに精神力や体力使うんですよね(笑)
これ、あの頃(20代)はなんで四六時中弾いてても、疲れもせず飽きもせず、ず~~~~っと没頭できてたんだろう?って、今さらながらに自分のことなのに不思議で仕方がありません・・・多分、あの頃は勢いと体力だけで「好きなことを好きなだけやる」というバイタリティを保っていられたんだろうなあ・・・若いってそういうことだよな?とか思いながら(^_^;)
持続力も、瞬発力も、感受性も、そしてテクニックも、あの頃には全く及ばないけれど、「弾きたい」「上手くなりたい」という情熱だけは、いつもずっと心の奥底にある。
情熱さえも失ってしまう前に、「鍵盤を弾く、あのムチャクチャ楽しい感じ」を忘れないうちに、もう一度夢中になってみようと、そんな事を年のはじめに思ってから、ずっと、毎週日曜日になると「さあ!先週弾けてた、Waltz for debbyの最後のとこは少しは弾けるようになるかな?」なんてチャレンジをシています。
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