HANONの15番が、昔・・・それも小学生の頃から^^;・・・とにかく苦手でした。
どうもこの15番の運指がとにかく上図に出来ず、いつもここで躓いてました。
今年になってから、またピアノをコツコツ練習始めようと少しずつ進めているんですが、この日(この間の日曜日)は、ついにこの15番までたどり着いて・・・例によってこの運指で躓いた(><)
小学校や中学校の頃だったら、ここでスルーして16番とか17番へ進んだかもしれないけれど・・・今はとにかく「納得できるまで弾きたい」気持ちが強いので、「よし、ここはちゃんと15番を弾けるようになるまで腰を据えて練習してみよう」という気になって、こないだの日曜日は夢中になって15番を何度も弾きました。
ピアノの上手な方には「はあ?」と思うようなレベルかもしれませんね^^;
だってハノンの、しかも最初の15番ですから、ね?それを小学校の頃から50年近くやり続けて未だに^^;・・・けど、僕にとってはここがものすごくハードルが高くて・・・最初の30回くらいまではちゃんと数えていたんです・・・50回目を過ぎた頃から、もう回数数えるのも面倒くさくなっちゃってきました。
けれど・・・無心になって弾き続けているうちに、いつの間にかグググっと集中力も出てきて、夢中になって練習・・・運指の練習ですから楽しいか楽しくないかと言われたら、こんなの面白くもなんともありませんが・・・練習練習と弾き続けて・・・ようやく「よし、思う通りに指が動き始めた」というところでやっと、一度も閊えずに弾き切れて、時計を見たら3時間近く経っていました。
時間と、回数の感じからして、多分80回くらいこのハノンの15番を弾いたんじゃないかなあ^^;?たった1ページ、同じ運指の繰り返しの28小節かそこらを弾きこなすまでに3時間、80回も練習しなきゃならないんだから、やっぱり僕にはピアノや鍵盤を上手に弾くセンスや才能は元々なかったんだろうと思います。
けど、この日曜日の練習をやり切ってみて、色々なことを思い出しました。
若かりし頃バンドをやっていた頃もそうだった。スタジオに入ってその場ですぐに弾けるなんてことは一度もなくて、スタジオにリハで入る前までに何百回と同じフレーズを弾いて、やっと周りに合わせられる程度に弾ける・・・そんな事を年がら年中、それこそ20年近くもフツーにやりこなしてました(^^)。
元々僕はそういうタイプ・・・どんなことでも人並みに出来るようになるまでに、多分普通の人の3倍じゃ効かない、5倍か10倍くらい努力をしないと、マトモに出来ない・・・それでも、どうしてもカッコよくキーボードを弾きたいという一心から寝る間もゴハンを食べる時間も、ナンなら大学へいって授業を受ける時間も削ってひたすら練習しまくって、なんとか普通に「楽しめる」程度にバンドでキーボードを弾けるようになる・・・あの無我夢中&無心になって集中する感覚というのを思い出せたのは、今年一番大きな手応えだったかも。
勉強も、仕事も、運動も、一番大好きな音楽でさえ、人並みの能力がなくて人の何倍もヤらなきゃいけない、それを当たり前だと思って「もっと効率よく」とか「もっとラクして」とか思いもせずにひたすらナンでも練習練習練習練習練習練習繰り返し繰り返し・・・の日々。
あんな狂気な練習やムチャクチャな生活なんて、もう今さら取り戻せるわけもないと思いこんでたけど・・・なんか少し取り戻せた気がして、実は日曜日以来、その事を仕事にもプライベートにも事あるごとに思い起こしています(^^)。


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