NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の最終回を終えて、週末、同じ脚本家さんの「ちりとてちん」をNHKオンデマンドで鑑賞してみた。
1回15分のドラマ・・・オンデマンドで鑑賞すると1週間分つまり6話分(この頃は月~土で1週間に6話だったのだ^^;)を1時間半くらいで見ることが出来る。
ちりとてちんは、僕がハマりにハマったNHK朝ドラで、それまで「普通の朝ドラファン」だったのが「熱烈なNHK朝ドラフリーク」になるきっかけにもなった作品だ。
15年以上も経った今でも、各シーン各シーン鮮明に覚えているけれど・・・あの頃リアルタイムで見ていて味わった感激をもう一度、と思って鑑賞してみた。
第10話くらいまで見終えたところでふと思った。
ナンか・・・話の展開が早すぎる・・・
塗箸の師匠(じいちゃん)は、第一週目にしてもう亡くなっちゃってたし、第二週目にすでに清美は「お母ちゃんみたいになりたくないの!」と飛び出して行き、第二週の終わりにはもうあのお母ちゃんの「のど自慢大会でのふるさとの熱唱」がある。
あれ?あれあれあれ?・・・こんなに先を急ぐ感じのテンポの早いドラマだったかな?・・・当時はそんな風には微塵にも思わなかったけど・・・
そう思ってちょっと考え込んでみて、自分なりに解釈ができた。
これは・・・「時間」の魔法だ。
「ちりとてちん」には、毎回毎回、ドラマの中にいろんな「伏線」が巡らされていたり、いろんな「ナニそれ?」というような考えさせられるような、問答のような問いかけがされていたり・・・はたまた観ているこちらがツッコミたくなるようなちょっとした仕掛けがふんだんに散りばめられている。
15分間という放映の時間で直接内容を楽しんだ後、次の日の朝・・・週末には翌週月曜日の朝まで・・・「アレはどういう意味なんだろう?」「あのあと、おばあちゃんは色々思いが逡巡したんだろうなあ」「お父ちゃん、なんであんな言い方したんだろう?」と色々な想像を巡らせる。
その時間を過ごして視聴者の僕の方にいろんな「思い」とその「思いを巡らせた経過」を重ねてから次の15分を見せる・・・その時間体験を前提にしているから、翌回を見る頃には前の回のストーリーが「すっかり過去の出来事」になる・・・そうやって次の15分が成立するから、見ごたえのある展開だと感じる。
一方1話1話を全部つなぎ合わせて見ると、「話と話の間に想像を巡らせる時間体験」の無いまま次のストーリーへ写ってしまうから「展開が早すぎる」ように感じるんだろう。
そういう風に解釈してみたら、あらためて「ちりとてちん」という作品のスゴさ、奥深さに感嘆した。
多分、脚本家さんはじめ制作に関わった方たちは、こういうことも計算・想定して色々創作しているんだろう・・・放映後の23時間45分という時間も計算して次の15分を見せる。
そう思って、昨日終えたカムカムエヴリバディの事を思い返してみたら・・・そう、やっぱりカムカムエブリバディもそんな感じだった。
伏線や前フリは、「回収して」「オチが付いて」初めて伏線や前フリの意味がある、というわけではない・・・伏線そのものをそこに置くことで、「観ている人のリアルな時間体験」を15分のドラマの中に介在させる・・・そういう意味もあるんだな、ということを自分なりに気づいてみたら、俄然カムカムエブリバディをもう一度最初から観てみてくなった(^^)。
ちょうどNHKオンデマンドで見られるようになってる(^^)
このGWあたりに、一気に再鑑賞してみようかな?
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