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2020年3月30日月曜日

在宅勤務スタート、その後に来るもの

筆者が経験した事を元にして書いております。もし「最近在宅ワークを始めた」という方がお読みいただくようでしたら、一つの体験談として参考程度にお読み下さいm(_ _)m

2002年、自宅の一室を事務所として独立開業した直後、それまでの「会社へ出勤」してた状況から突如、今で言う「自宅勤務」「在宅ワーク」とほぼ同じ状況になりました。
そのとき、つまり「自宅ワーク」を始めてから数ヶ月の間に起きた自分自身の事を備忘録として書き起こしたブログです^^

【在宅ワーク・自宅にこもりっぱなしの初期】
とにかく「ラク」で楽しかった・・・なんてったって、「出勤するために朝7時までに出かけなきゃならない」とか、「残業があるから帰れない」ということがナイんですから^^。
もともと「インドア派」のライフスタイルだった自分にとって「自宅で仕事すればイイ」というのは、「朝強制的に時間になったら出かける」をしなくていい、「好きなときに休憩できる」「仕事を延々夜遅くまでやってても、終わったら3歩でリビング」というのはまさに理想的、でした。

【ずっと自宅、の精神的な変化~最初の1週間~】
けれども、それはすぐに心境の変化で様変わりしました。
なんてったって「ずっと自宅軟禁状態」みたいなモンなので、心も身体も、なんか晴れ晴れしないというか、空気が淀んだような感覚になってしまうのです。

そこで、最初の1週間目にしてすでに「朝一番、仕事前にはちょっと散歩に出よう」とか「休憩中には事務所スペースの部屋から出て、リビングでストレッチしよう」なんていう、会社勤め時代には考えもしなかったような「リフレッシュ」方法を一生懸命考えるようになりました。

【自宅こもりっぱなしで襲ってくる不安】
リフレッシュ・ストレス解消の対処ができてやれやれ、と思ったのもつかの間、1ヶ月後くらいには次のハードルがやってきました。
それは「全然外へ出なくなったモンだから、なんか世間から隔離されているような孤独感」に苛まれる、というもの。
当時(2002年頃)も、インターネット環境はあったのでネットサーフィンして(古(笑)!)、色んな情報を見聞きしたりはできたのですが、とにかく「自分のいる半径数メートル」以外のところへ行くことがない生活サイクルに閉塞感を感じ、「このままでは世間から取り残されるかも?」という恐怖感に襲われたモノです。

これは、週末や夜、意識的に外出して本屋へ行ったりゴハンを食べに行ったりすることで解消できましたが・・・今(2020年)は外出すら自粛・控えろということなので、これをどう乗り切るか?が大きなテーマになりそうですね。

【家の中での人間関係構築】
自宅で仕事・・・が始まって数ヶ月すると、こんなことに思い悩む様になりました。
会社にいれば、1から10までずっと仕事のことに集中できるけど、自宅だと家族がいて、色々話しかけられたり日常生活の物音の中で仕事しなきゃならない・・・要は「没頭できる」環境にはなかなかならない、という話。
集中してパソコンに向かっているときに話しかけられてイラっとすることもアレば、まだ区切りがつかないのに「昼ごはん」「晩ごはん」に呼ばれてペースが乱されたり・・・初期の頃はそんな事でいちいちイライラしていました。

ただこれは、自分のペースを環境に合わせることで少しずつ解消していきました。
会社づとめのときみたいに猪突猛進、脇目も振らずみたいな仕事ぶりでは、独立してフリーランスになった意味がないなと反省し、少しずつ自分のペースをゆったり(けれどもダラダラしないように)作り上げる努力をしました。
その過程で家の中での家人との人間関係を丁寧に構築するというのも、実は在宅勤務・自宅ワークにとっても大切なことだと言う気付きもありました。
ペースがつかめるようになったのは、半年くらいかかったでしょうか?

【本来の仕事は4割、それ以外に6割】
私の場合は自営業として自宅勤務を始めたので、お勤めで一時的に在宅ワークとは違うかも知れません。
ただ、強くお伝えしておきたいのがコレ。
  • 例えばパソコンまわりで出た紙ゴミなどのゴミを片付ける・処理する。
  • ちょっとした消耗品(コピー用紙とか、筆記具とか)が足りなくなったら買いに行く
  • 通帳の記帳や郵便物の投函
  • 電話やメールでの連絡・対応
などなど・・・お勤めになっていれば総務とか事務の女性がやってくれたり、別部署に任せれば良かったものが全部自分ひとりでやることになります。
で、その作業や処理を並行してやるもんだから、本来できる仕事は、自分の全時間と能力のうちの4割くらいでこなさなきゃならない、というのが実感でした。
もちろん、自営業と「在宅勤務」では、ちょっとニュアンスが違うかも知れませんが・・・

【希薄になるヒューマンコミュニケーション】
自宅にこもりっぱなしになると、人と接する機会がどんどん失われていきます。
ちょっとした「おはようございます」みたいな挨拶をする機会も知らない間になくなり、同僚や先輩後輩と「あ、すみませんありがとうございます」「ちょっとイイですか?あ、忙しい?あすみません、じゃあまた後で来ます」みたいなやり取りもしなくなるんです。

それも数ヶ月続くと、それがフツーになり・・・つまり「挨拶しなくなる」「人と会話しなくなる」のがフツーになり、いつのまにか「挨拶するのにいちいち勇気がいる」「人と会話するのがいちいち億劫になる」という感覚に陥りそうになりました。
私の場合は「やばい!」と自分で気づいて、積極的に人と話したり交流したりする場をなんとか確保しようと努力しましたが・・・気づかずにいるといつのまにか閉鎖的な感覚に陥ってしまうかも知れません。

・・・と、まあ、なんか書きたい放題な感じで書いちゃいましたが・・・今でも数日~1週間くらいこもって仕事するような時には、こういう事を思い出しては「あ、やばいあの時のアレに陥らないようにしなきゃ」と自戒しながらの日々です。

在宅勤務、自宅ワーク、メリットも多いですが注意しておかなきゃならないことも色々ですよ^^;・・・と、そんなことばっか繰り返しているオッサンの勝手投稿でした^^


1 件のコメント:

  1. 私は以前いたIT会社ではテレワークは勧められていましたが、昨今のコロナのようにはテレワークはしていませんでした。IT会社を退職し、今の会社に勤めれまでの8ヶ月間は正にテレワーク主体でしたが、岸本先生の言われていることはなるほどと思います。私の場合、加えて言うと、人との直接の会話がかなり少なくなったので、ボキャブラリーが減少してしまったように思いました。テレワークはうまくコントロールしないと弊害が出てくるように思いました。

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