同じ木に咲く桜の花も、今夜見る桜は一年前の桜とは違う桜だ。
昨日昼に見た桜とも違う。
世界は、万物は、いつも流転し変化を続けている。
ゆっくりと、目に見えないほどの歩みの変化もあれば、今回のようにたった数週間ですっかり様変わりしてしまうような変化もある。
どちらにも共通していることがある。
それは変化の先に「元に戻ることはない」ということだ。
2009年5月2日以降、忌野清志郎さんのいない世界を僕は生きなければならなくなった
2011年3月11日以降、震災と大津波を経験しその危険と隣り合わせの暮らしを生きなければならなくなった
2011年5月24日以降、敬愛する義母のいない世界に取り残された
2012年9月6日、誰よりも何よりも僕を慕ってくれた愛犬が逝き、僕はまたしても取り残された
そして今、コロナウィルスですっかり変わってしまった日本と世界
ウィルスへの対策が形になって、目の前の危機はいずれ去るかも知れないけれど、去った後に、2019年の年末のような、2019年の夏のような、あんな世界はもう戻ってこない。
なにより、2020年3月29日以降、志村けんさんのいない世界になっちまった。
激変する世界、ただ今まで通り暮らしているだけでは生きることさえ危うい世界に、僕も変わって行かなければならないと強く思う週末の晩。
変わらずに守り続けるものを携えながら、生き抜くために、死なないために、暮らしをどう変えて、生き方をどう変えればよいのか、今こそ「考える」べき時だ。
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