HTML

2013年12月27日金曜日

100円

昨夜ご飯を食べに行った馴染みの定食屋さん。

1ヶ月ぶりくらいだっただろうか?ずいぶん久しぶりにお店に入った。
注文した味噌ラーメン・ギョーザ・半ライスが運ばれてきて食べ始めたら、す~~っとお店のおばちゃんが僕のところへ来て、100円玉を差し出した。

「ナンですか?」
「この間来た時、私間違えて100円多く頂いちゃったから、その分よ」
「え・・・?けど僕覚えてないし、イイですよ」
「いえいえ、けど私の方はこの間お勘定をしたすぐ後に気づいてたのよ。きっとまたいらっしゃるからその時に渡そうと思って。間違いは間違いだから、受け取って」

おばちゃんが言うには、いつも僕が注文するのは「しょうが焼き定食」なんだけど、前回に限ってなぜか「野菜炒め定食」を注文したんだとか。
けど、おばちゃんはついいつもの癖で、「岸本くんはしょうが焼き定食」と思い込んじゃって、野菜炒め定食より100円多く代金をもらっちゃったんだそうで・・・^^;

まあ、おばちゃんもどうしても返したいと言うので、そのまま受け取って財布に入れた。

金額にしたら、たがが100円だ。

財布の中に5,000円くらい入っていたんだけど、5,000円が5,100円になったからといって、その100円の差で僕の懐具合が大きく変わるわけじゃない。
仮にこのことを知らずに、100円を返してもらい損ねても、大したことはない。

お店のおばちゃんやおじちゃんにしたって、その100円でお店が傾いたり潤ったりするわけじゃないし、当の本人が覚えてないんだから、何もわざわざ100円出さなくても、全く問題にならない。

それでも、次にいつ来るか分からない客をずっと待ってて、100円をわざわざ差し出して「ごめんなさい、今度から気をつけるからね」と言った、おばちゃんの正直さがグッと来た。

受け取った100円玉の中に、100円じゃ逆立ちしても買えない大切なものを感じた。

年末、最後の最後にこういう出来事に出くわしたのは、きっと僕に対する何かのメッセージのような気がしてならない。

正直に、ズルをせずに行け

15年前、当時の上司が僕に言った言葉を思い出した

「岸本、お前は特別優秀なわけでも、ずば抜けて営業成績が良いわけでもない。けど、お前はズルをしない。それがお客様からいつも指名されている理由だ。お客様に正直に、ズルをせずに行け」

少しいろんなことを噛み締めながら年の瀬を迎えようとあらためて思いながら、今年最後の「味噌バタラーメン&ギョーザ&半ライス」をほおばった。

あ~、そういえばこのお店へも、おばちゃんの人柄と顔を見たくて、もう15年通いつめているんだっけ(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿