何年か前に品川区で児童を犯罪から守るためのシステム「まもるっち」について批判をさせていただいたことがありました。
→本末転倒では?
子供に防犯ブザーを持たせることで「子供を守れる」と安心しきっている親・・・それは根本的に違うのでは?という主旨だったのですが・・・(いえ、けっして「まもるっち」が無意味だと言っているわけではありません)
ここ数日の「居眠り運転防止」の報道やツイートを読んでいて、この時の事を強く思い出しました。
ハンドルにスマートフォンを取り付けて眠くなるのを警告するとか、ドライバーシートにセンサーを付けて眠くなる前に信号を出すとか・・・
そんな機械や装置をどんなに開発して取り付けても、「眠くなったら運転せずに仮眠や休憩を取る」という行動や自己規制がなければ、なんの対策にもなんの意味もないと思うのです。
テレビのインタビューで答えている一般のドライバーの方たちは、一様に「ガムを噛む」「助手席の人と会話をしたり歌を歌う」「濡れタオルで顔を拭く」などという「対症療法」を得意げに語っていますが、誰一人として「すぐにサービスエリアに入って寝る」「運転するのをやめる」という人はいませんでした。
時間に間に合わない
遅れたら大きな損をする
それが、交通事故で死んでしまう(あるいは人を殺してしまう)危険性を承知でムリな運転を続ける理由になるのでしょうか?
考え方を根本から直して、行動そのものを変えないことには、危険やリスクは少しも軽減されないのに・・・とつくづく思います。
そしてそれは、運転のことだけに限らず、そして他人の事にかぎらず、ですね。
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